病院で目覚めた女(きみの歩美)は記憶をなくしていた。世話をしてくれた男・ヒロキ(なかみつせいじ)は女の婚約者だと名乗り、女の身内は誰も居ないと聞かされ、名前はリエと教えられる。退院後は、新居予定だったという住居でヒロキと生活することになるリエ。記憶を取り戻せないまま、ヒロキとの暮らしが過ぎてゆくなか、時折激しい頭痛に襲われ断編的な黒下着の女がフラッシュバックし始める。ある日、ヒロキに内緒で街に出たリエは黄昏どきの交差点で派手な姿の女を見つけ、惹かれる様に後を追う。バーに消えた女を一度は見失うも、再び現れた女はサトミ(桜木郁)と名乗り、リエのことを「リリー姐さん!」と呼びかけてくるのだが…。